同棲中の彼女と突然の別れ。
それからしばらくして、彼女から「同棲中に払っていた家賃の返済要求」と「念書」なるものがが送られてきた、などの悩みを抱えている人も少なくありません。
例えば、同棲期間中アパートの名義人である彼が仕事を失い、その間は彼女が稼いだ収入や彼女のご両親から借金をして、同棲中の生活費や家賃を支払っていたというケースがあります。
彼女の好意に甘え、安易な気持で「金銭のやりとり」をしている方も多いでしょう。
そんな時に「どうせ俺たち付き合っているし、しかも彼女も一緒に住んでいるのだから返さなくてもいいはず」と考える人もいます。
しかし、状況によっては別れた後で同棲中に発生した借金の返済義務がありますので、まずは以下の方法で整理してください。
同棲費用の考え方その1・「借金」だった?
まず、確認したいのが彼女が請求している同棲費用が「借金」であったのかという点です。
同棲をする時を思い出してください。
彼女にどのような説得で同棲をスタートさせましたか?
同棲中の家賃や生活費はすべて「俺が払う」からと約束していた場合は、彼女が支払った家賃や生活費用は借りたことになる為、請求された全額は返済しなければいけません。
同棲費用の考え方その2・「折半」の約束をしていた?
次に、同棲前に家賃の名義は彼、しかし実際の家賃についてはそれぞれで折半と決めていたのであれば、無職の間に彼女が立て替えた家賃の半分を返済するようにしてください。
同棲生活費も同様に、同棲スタート時に取り決めた内容どおりに支払いに応じるといいでしょう。
同棲費用の考え方その3・何ら取り決めをしていない場合
最後に、同棲スタート時に家賃や同棲費用について何の取り決めもしなかった場合は、彼女が立て替えたと主張している家賃は借金にはなりません。
彼女が、無職の彼に代わって好意で支払ったという判断が出来る為、彼女に返済する必要はないでしょう。
ただ、いずれのケースも口約束の場合は「言った、言わなかった」としたトラブルに発展する可能性があるため、スムーズな話し合いを進めるためにも専門家に相談することをオススメします。
同棲期間中に発生した家賃や生活費の借金トラブルを未然に防ぐためには口約束だけではいけません。
万が一の事を念頭に入れ必ず書面に残すようにしましょう。
ちなみに「念書」とは
ちなみに別れた彼女から届いた「念書」とは簡単に説明すると契約書のような書類です。
同棲中に彼の変わりに立て替えた家賃を必ず返してくださいという内容の書類にサインをすると金銭の支払いに応じなければなりません。
ただ、書面に記されている内容をちゃんと把握せず、勘違いしたままサインした場合はその書類は無効となります。