「愛し合う二人なら一緒に暮らすのは当たり前!」とはいえ、彼氏(彼女)との同棲をためらう人も少なくありません。
同棲とは正式に結婚していない男女が共に生活することをいいます。法律上の結婚はしていない、つまり入籍していない二人が夫婦のように暮らすのが同棲というわけですね。
ここでは同棲をする目的や意味、同棲の意義についてまとめています。今後、同棲を考えている方はぜひ参考にしてください!
もくじ
同棲にはどんな意義や意味があるの?
世間一般には「同棲するなら結婚したほうがいい」という意見もあります。正式な結婚にはさまざまな法律上のメリットがあるからです。
彼氏(彼女)との同棲には、どんな意味や意義があるのでしょうか?
彼氏(彼女)の愛情を確かめられる
同棲の最大のメリットは、彼氏(彼女)との愛情を確かめられるという点にあります。「愛情なら同棲しなくても確認できる」と考える人もいるでしょうが、いっしょに生活するのとデートのときに会うだけなのとでは大きな違いがあります。
例えば、たまに会うだけなら無理をして良い恋人を演じることも可能ですよね。同棲するとなると毎日無理をするのはむずかしいため、次第に相手の本当の顔が見えてくるので、彼氏(彼女)の愛情が本物かどうかを見分けられます。
毎日いっしょに生活することで、お互いが本当に愛し合っているかどうかを確認できるというわけです。
結婚に向いているかどうかが分かる
恋愛感情の高まりや勢いだけでするのが同棲ではありません。結婚前に彼氏(彼女)との相性を確認できるのも同棲のメリットです。
お互いに別々に暮らす恋人時代は、相手の良さにばかり目がいきがちなものですね。それは素晴らしいことですが、結婚したとたんに「こんな人とは思わなかった」となったのでは大問題です。
結婚前に同棲期間を設けることで「本当にこの彼氏(彼女)と一生を共にできるか」を確かめられるのが同棲なのです。同棲は「一生続く結婚生活のリハーサルができる」という面でも意義があるのです。
結婚に向けてお金を節約、貯金ができる
現実的な話でいえば、彼氏(彼女)との同棲は「お金が節約できる」「結婚に向けて貯金ができる」というメリットがあります。
近い将来結婚するとなると、結婚式や披露宴、新婚旅行、新生活…と何かとお金がかかりますね。彼氏(彼女)との同棲なら家賃が2分の1になるだけでなく、光熱費や食費なども大幅に節約できます。
同棲で節約したお金は貯金に回し、結婚式や披露宴、新婚旅行などに使えるというわけです。
同棲を始めるために考えることは?
愛し合っている二人だからといって、同棲は「ただ始めればいいだけでしょ?」というわけにはいきません。勢いや行き当たりばったりで同棲を始めたカップルは、ほとんどが破局という結末に至っています。
そんな結果に終わらないためにも、同棲を始める前に考えておくべきことをまとめました。同棲が二人のハッピーな将来につながるように、同棲前には以下のことを考えておいてください。
どこに住むの、家賃はどうする?
同棲の第一歩は「二人でどこに住むのか?」ということですね。二人暮らしに必要な住まいは2DK(2部屋+ダイニングキッチン)以上が一般的です。
二人の部屋を借りるには、それなりの経費が必要になります。新規に部屋を借りるとすれば、「敷金」「礼金」「前家賃」「共益費」「火災保険料」「仲介手数料」などの初期費用が必要です。
初期費用の目安は家賃の5~6倍程度で、10万円の家賃の部屋なら約50~60万円は必要と考えておかなければなりません。ほかにも引っ越し代や新規に購入する家具・家電・生活雑貨などが必要になることも頭に入れておきましょう。
家賃や生活費は誰が払う、折半にするの?
部屋を借りたら毎月の家賃を支払う必要があります。家賃は二人で折半(半分ずつ)にするのか、収入に応じて割合を決めるのかは事前に考えておくべきです。
家賃だけでなく、毎月の生活費の支払いも同様です。二人暮らしには電気・ガス・水道などの光熱費、固定電話・プロバイダなどの通信費、食費、交際費、娯楽費などの生活費が必要になります。
どちらも毎月必要になるものですので、いっしょに暮らし始めてから揉めないよう、前もって二人でしっかり話し合っておいてくださいね。
家事は誰が担当するの、役割分担は?
同棲生活がスタートするとトラブルの原因になるのが「二人の家事分担」です。家事とは料理や掃除、洗濯など家庭内で行なう仕事を指します。
男性はついつい「料理や掃除・洗濯は女性の仕事でしょ」と考えがちですね。女性が仕事を持っていたり学生だったりすると、ひとりで全部の家事をこなすのは容易ではありません。
最近ではカップルで家事分担をする例が増えていますので、これから同棲しようという人は「家事は二人で分担する」と考えておいたほうがいいでしょう。二人で曜日を決めて交代で家事をしたり、「料理は彼女、掃除は彼氏」というように分けても構いません。
家事分担が原因で喧嘩になり、「同棲を解消した」とならないためにも事前に決めておいてください。
同棲を彼(彼女)に伝える方法は?
「彼(彼女)と同棲したいけど…」「どう伝えていいか分からない…」と考えていませんか?同棲の伝え方は意外にむずかしいものですね。安易に切り出して別れる原因になったり、「だったら結婚したい」と言い出される可能性もあります。
同棲を彼(彼女)に伝えるにはタイミングや切り出し方が重要です。
同棲を伝えるタイミング
すでに同棲しているカップルは、どんなタイミングで彼(彼女)に伝えたのかをまとめてみました。
1.結婚を意識した
彼(彼女)との結婚を意識したけれど、「プロポーズにはまだ早い」と感じたときです。結婚には責任が伴うため、安易にプロポーズするのはためらわれますね。そんな場合、結婚を前提とした準備のための同棲を伝えるというカップルは意外に多いのです。
2.二人の時間を増やしたい
恋人同士であっても、「なかなか会えない」「二人の時間が少ない」というカップルは少なくありません。そんなカップルが「ずっと彼(彼女)といっしょにいたい」と考えたとき、同棲という結論にたどりつきます。
3.既成事実を作りたい
自分は結婚したいと思っているのに、なかなか彼(彼女)が煮え切らない…ということはありますよね。そんなとき、相手をしっかりキャッチするために同棲するという方法があります。「この相手は逃がしたくない」というのが本音です。
同棲したい気持ちの伝え方
彼(彼女)に「同棲したい」と伝えたい場合、切り出し方が重要になります。上手く気持ちが伝わらないと、最悪、別れる原因にもなりかねないからです。
次に彼(彼女)に同棲を上手く伝える方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
同棲の良さを分かってもらう
交際相手に同棲を切り出すには、まず同棲の良さや楽しさを分かってもらう必要があります。それには口で言うよりも、すでに同棲している友人知人のカップルを見てもらうのが早道です。
同棲カップルの家に遊びに行く、一緒に食事や飲み会をする、素敵な同棲を描いた映画やドラマを見る等の方法が効果的でしょう。その後、「ぼく(わたし)たちも同棲してみない?」とさり気なく切り出すと成功しやすくなります。
盛り上がったときが大チャンス
二人の気分が盛り上がったときは、同棲を伝える大きなチャンスです。「ぼく(わたし)たちって本当に気が合うね!」という雰囲気になったら、何気ない感じで「いっそ、同棲しちゃう?」「いっしょに暮してみる?」と切り出してください。
相手の反応が良ければ、少し真面目な口調で「前から二人で生活したいと思っていた」と伝えます。最初から重過ぎる感じで切り出すのではなく、軽い感じで切り出したのちに本気度を見せるのがポイントです。
相手が寂しそうなときはGO!
愛し合っているカップルなら、24時間いっしょにいたいと思うものですね。デートの帰りに彼(彼女)が「もう帰るのか、寂しいな」「もう少しいっしょにいたいな」となったら同棲を伝えるグッド・タイミングです。
そのときは「じゃあ、いっしょに暮らす?」と、さり気なく切り出してみましょう。最初は軽めに切り出し、相手の反応が良ければ真面目に「ずっといっしょにいたい」「二人暮らしをしようよ」と伝えてください。
同棲中に気を付けるべきことは?
同棲は彼(彼女)との仲を深め、ハッピーな未来を築くためのものです。その同棲中にトラブルが生じれば、二人の将来も危うくなります。
彼(彼女)とのバラ色の未来を獲得するため、同棲中にはどんな点に気を付ければいいのでしょうか?ここでは同棲中の注意点についてまとめています。
ダラダラ同棲は失敗のもと
カップルの同棲で最も気を付けたいのがダラダラと惰性で同居を続けることです。せっかく同棲をスタートさせたのに、「何とな~く続けている」「けじめなく暮らし続ける」というのでは意味がありません。
同棲を何のために始めるのか、結婚を前提にした同棲なのか、この同棲で何を得たいのか等々、二人の目的を明確にしておかないとダラダラ同棲になりがちです。最終的には「別れたいけどキッカケがない」といった事態に陥り、二人の仲も尻すぼみに終わってしまうので注意してください。
同棲で愛情が冷めることも
愛し合って同棲したカップルでも、日常的に相手がそばにいると愛情が冷めることもあります。同棲前は、「たまのデートで胸がわくわくドキドキ」だったのに、同棲後は「家に帰ると彼(彼女)がいつもいる」ということになるからです。
同棲を解消したカップルからは「彼が自己中だと知ってガッカリ」「彼と話してもトキメキがなくなった」「彼女が毎日すつぴんで愛が冷めた」「彼女は奥さん向きじゃないと分かった」などの体験談が出ています。こうなると愛情も冷めてきて、同棲を続けるのはむずかしくなりますね。
お金・家事のトラブルに注意
同棲で気を付けたいのが「お金や家事分担などが原因のトラブル」です。
金銭トラブルで別離に発展
二人で生活するとなるとお金の問題も無視できません。家賃や食費、光熱費、娯楽費などの支払いでトラブルが起こると、「お金の切れ目が縁の切れ目」となる可能性があります。
お互いに「ちょっと払っておいて」「今月ピンチだから助けて」「あとで返すから貸して」などはNGですよ!愛し合うカップルでも、お金の問題はクリーンにしておきましょう。
家事の分担で毎日のケンカ
同棲でケンカの原因になりやすいのが家事の分担でのトラブルです。料理、洗濯、掃除、片付けもの、ゴミ捨て、公共料金の振り込み等々、生活するうえではさまざまな火事が欠かせません。
これも「今日は風邪ひいたから」「疲れてるから」「仕事が忙しいから」などの理由で相手に押し付けていると、我慢の限界がきて大ゲンカということになるので気を付けてください。
同棲と結婚について考える
「結婚が前提で同棲する」「愛し合っているから同棲する」等、同棲と結婚に対する考え方は人それぞれですね。愛情優先派の人も、結婚前提派の人も、もういちど同棲と結婚について考えてみてください。
結婚前提の同棲は事実婚になる?
愛し合う二人がいっしょに生活するという意味では、同棲も結婚も大きな違いはありません。違うのは正式に婚姻していない、つまり入籍していないという点だけです。入籍せずに同棲しているカップルは法律的にいえば赤の他人です。
法的な解釈では同棲カップルの男性は「内縁の夫」、女性は「内縁の妻」となります。内縁とは結婚の意思があって共同生活しているが、婚姻届けを提出していない関係のことです。一般的には3年以上の同棲で内縁関係と判断され、「事実婚カップル」というように解釈されるわけです。
事実婚は結婚同様の義務が生じる
「ぼくたちは同棲しているだけだから」「わたしたちは結婚したわけじゃないから」といっても、事実婚(内縁)カップルと判断されると結婚したのと同じような権利や義務が発生します。
事実婚が継続中は以下のような権利や義務が生じます。
- 相手を扶養する義務がある
- 不倫をしてはいけない義務がある
- 別れるときは財産分与をしなければならない
- 別れに際しては慰謝料を請求できる
いかがでしょうか。ちょっとビックリしたという人もいるかもしれませんね。実際問題として内縁関係のある事実婚カップルと判断されるには、いくつかの条件を満たしている必要があります。
すべての同棲カップルに当てはまることではありませんが、条件を満たしていれば上記のような権利や義務が生じることは覚えておいてください。
同棲と結婚はどう違うの?
3年以上の同棲は事実婚とみなされるとしても、結婚したのとは大きな違いもあります。それが自分たちの意識や周囲からの目の違いです。
法律的な結婚とは婚姻届けを出して入籍するということですね。それに加えて結婚式や披露宴を催したり、勤務先に結婚を報告する、新たな親戚付き合いが始まる等というのも結婚にはつきものです。
このような段階を経て、カップルは「ぼく(わたし)たちは結婚したんだ」と自覚し、「二人で頑張って行こう」という意識が固まります。
同棲にはこのような段階はなく、いきなり二人で生活し始めるわけですから、なかなか自覚も生まれにくいのは当然のことかもしれません。
結婚カップルは周囲からも「あの二人は結婚したんだ」「夫婦なんだ」という目で見られますが、同棲カップルは「結婚してるわけじゃないし」「同棲しているだけだし」としか見られません。
同棲から結婚に向かうには?
同棲には二人の愛情確認ができる、結婚前の理解を深められる、結婚資金を貯められる等のメリットがあります。このメリットを活かして結婚へとゴールインするには、二人の結婚への強い意思が必要です。
「愛する彼(彼女)と絶対に結婚する」「結婚して二人で幸せなる」という強い意思を持ち、お互いに愛情を確認しながら進めば同棲からの結婚は可能というわけですね。
同棲中にした失敗はどう活かす?
同棲には彼(彼女)との愛を深めたり、結婚生活のリハーサルができるというメリットがあります。これから二人の仲を発展させたいというカップルは、同棲してみるとこうしたメリットを享受できるわけですね。
良い点が多い同棲といえども、いくつかのデメリットも存在します。相手の悪い点や欠点を見つけてしまう、二人の相性に疑問を感じてしまう等のリスクもあります。同棲中の失敗は即・別離につながることもあるので要注意ですよ。
そのため、同棲中に何らかの失敗をしてしまったとき、それをどう活かすべきなのかを知っておく必要があります。ぜひ、心に置いておき二人の愛を失くさないようにしてください。
相手に完璧を求め過ぎたら?
「愛する彼は頼りになる男性のはず…」
「彼女は優しいし家事も上手いはず…」
あなたは恋人に対してこんなことを考えていませんか?恋愛中は理想の恋人を演じていても、いざ同棲を始めたら化けの皮が剥がれたという話をよく聞きますよね。
同棲してからも相手に理想を求めると、90%以上の確率で失敗します。「彼(彼女)は○○なはず」という思い込みでケンカになったり、相手への愛が冷めてしまうというケースは少なくありません。
彼(彼女)に完璧を求め過ぎたり、自分の理想を押し付ける失敗をしてしまったら、素直に相手に「ごめんね」「ごめんなさい」と謝りましょう。二人の仲が終わってしまわないよう、心に余裕を持って相手を見るようにしてください。
お金の問題でトラブルになったら?
同棲中のカップルが別れる原因のひとつが「お金のトラブル」です。生活を共にしているとはいえ、同棲中の二人は正式な夫婦というわけではありません。お金の問題で揉めると大事に発展しかねないので要注意です。
「いつも自分ばかりがお金を払わされる」「自分はたくさん払っているのに感謝がない」「お金の使い方で不満が溜まる」等が原因でトラブルが起こり、別れてからも揉め続けたというカップルもいます。
お金のことでトラブルが発生したら、二人の将来のためにも問題をクリアにしておきましょう。例えば新たな預金通帳を作ってお金の管理をする、家計簿をつけて不公平がないようにする等の対策は効果があります。
家事の分担でケンカになったら?
恋人同士の同棲でも、家事をどのように分担するかは重要な問題です。共働きであれば男女の別なく公平に家事分担するのが理想ですが、なかなか上手くいかないのが現実ではないでしょうか。
男性は「掃除をしろと言われても上手くできない」、「経験がないのに料理を作るのはむずかしい」となります。女性からすると「疲れているのに家事を押し付けられる」、「少しは手伝ってと言っても三日坊主」と不満が溜まっていきます。
家事分担は同棲中だけでなく結婚後も続く問題です。この問題でケンカが絶えないようなら、将来のためにも根本的に話し合って解決してください。
同棲の始め方:まとめ
彼(彼女)との同棲には
- 二人の愛情を確認(再確認)できる
- お互いが結婚に向いているかが分かる
- お金を節約して結婚資金を貯められる
などの意味や意義があります。
同棲を始める前には、二人で住む場所(部屋)やお金の問題(家賃、生活費)などを考えておかなければなりません。
そのうえでタイミングを見計らって、彼(彼女)に同棲の良さやメリットを伝えて「YES(イエス)」という承諾を得ましょう。
同棲は結婚のリハーサルとしても最適なものです。二人の生活でケンカやトラブルがあっても、将来に活かすための失敗として受け止めて改善を目指してください。彼(彼女)に対する愛情と理解が深まれば、同棲は成功といえるものになりますよ!
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