同棲中のカップルには多くの問題が発生していますが、当事者だけでなく同棲カップルに関係している人にも様々な問題があります。
特に同棲する部屋を提供している不動産もその中の一つと言えるでしょう。
一般的な賃貸契約者とは違い、同棲カップルの場合にはいろいろな問題点があります。
不動産業界から見る同棲カップルの問題とは一体どんなことなのでしょうか?
ここで整理してみましょう。
入居時の審査はハードルが高め
結婚前の同棲カップルの賃貸契約は、以前に比べるとやや柔軟になっています。
いずれ結婚するかもしれない若い二人が、さまざまな苦悩を乗り越え、共に生活をしようとしている姿は誰の目から見ても微笑ましいですよね。
応援したくなるのは当然です。
しかしビジネスの点から考えると、同棲カップルへ部屋を貸すというのは、いろいろな問題が多く、入居時に不利になる可能性が高いのです。
結婚する前の二人ですから当然姓も別々ですので、安全の為連帯保証人を最低でも2人必要となります。
その為一般的な方に比べると賃貸契約の手続きが面倒になる可能性があります。
不安定な関係故の物件管理の難しさ
不動産が考える同棲カップルと賃貸契約した場合に発生する問題は、二人の関係がいつまで続くのかという不安です。
つまり結婚しているわけではありませんので、いつ別れてもおかしくない状況という事です。
実際に同棲しているカップルに賃貸した結果、数ヶ月足らずで破局し残された方が家賃を払えず、滞納もしくは退去命令を出されているケースも多数発生しているのです。
その他にもいつの間にか同棲相手が入れ替わっている契約違反という問題も発生しているなど、物件管理の観点から大変厳しい状況にあると言えます。
敷金返済のトラブル
同棲カップルに賃貸した場合に問題になることに、敷金の返済というものがあります。
仲睦まじく賃貸契約に来店したにもかかわらず、1年足らずでわかれてしまったカップルに待っているのは、解約の際に誰がどのくらいの敷金の返金を受けるかというトラブルです。
同棲をするにあたって、それぞれが主張するお金の使い方があるようですが、不動産には何ら関係はありません。
それなのに、敷金を自分が全額受け取るという彼女、自分も受け取る権利があるという彼、いずれの意見の間に挟まれて面倒な事件に巻き込まれる業者も少なく無いそうです。
賃貸契約で同棲カップルがぶち当たる問題のまとめ
一般的な賃貸契約者とは違った同棲カップルの場合のいろいろな問題点を、もう一度確認しておきましょう。
- 保証人が2人必要になったりなど、賃貸契約の手続きが面倒
- いつ別れてもおかしくない状況の同棲カップルは物件管理が大変
- 解約の際の敷金をどちらが受け取るかトラブルに発展する
同棲しているカップルに賃貸することは、以前と比べると柔軟に対応する業者は多くなっています。
しかし、多くのカップルが不動産にまつわる問題を多数引き起こしている事実がありますので、まだまだ敬遠する業者も存在するのです。
結婚前の二人が同棲生活を成功させるためにも、また結果別れる事になっても、最低限他の人を巻き込まず、円満に解決できるよう心得ておく必要があります。
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